スクワイヤー ムスタングの配線を綺麗に整える方法とHowTo

スクワイヤー ムスタング 配線

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今回はスクワイヤー ムスタングの配線を綺麗に整える方法とHowToをお届け。

配線材をより良いものに変更したり、コンデンサーを交換したり、ポットを交換したり…安いギターは配線を綺麗に整え、いくつかのパーツを交換するだけで音質がばっちり整うこともあるので、参考にどうぞ。

スクワイヤー ムスタングの配線を綺麗に整える方法

スクワイヤー ムスタング

今回配線を綺麗に整えていくギターは、弟がアメリカで購入してきた"バレットシリーズ"または"ソニックシリーズ"と思われるUSA産「スクワイヤー ムスタング」。

2-3万円程度で購入できるギターなので、価格なりの性能なギターですが、弾き心地や鳴りはなかなか良好。ガリやノイズがかなり気になるので、配線を綺麗に整えつつ、コンデンサーやポットも余っているものを使って交換していきます。

ギターの弦を外し、ピックカバーを取り外す

まずはステップ1。ムスタングから弦を取り外し、ピックカバーを取り外します。

このスクワイヤー ムスタングは、廉価モデルなので…配線やハンダ付けは結構雑。今回はジャックとコントロールスイッチ以外はすべて交換していこうかと思うので、コントロールプレートやスイッチもこのタイミングで外しておくと良き。

元々の配線を取り外す
元々の配線はかなり雑。

ピックカバーやコントロールプレート、コントロールスイッチを取り外したら、配線図をすべて取り外しましょう。

スクワイヤー バレットシリーズ/ソニックシリーズのムスタングは、本家フェンダームスタングと搭載しているスイッチが異なるため、配線図も異なります。

配線を外す前に写真を撮っておくのがおすすめ。

このスクワイヤー ムスタングのポットは"ガリ"がひどいので、丸ごと撤去しました。

コントロールプレートを配線する
ボリュームポットの1番を背面に接続。

古い配線をすべて取り外し、新しいポットを取り付けたら、スクワイヤー ムスタングの配線を綺麗に整えていきます。

“ムスタング 配線図"などでググると出てくる配線図を参考にしつつ、先ほど撮影しておいた写真通りに配線していきますが、まずはポット類の配線から整えるのがおすすめ。

ポットの背面同士を配線材で繋いではんだ付けし、ボリュームポットの3番(画像奥側の端子)とトーンポットの2番(画像真ん中の端子)を接続します。

なるべく直線を意識すると綺麗に配線できる。

そしたら、後は用意しておいたコンデンサーをはんだ付け。コンデンサーは上画像のように配線すると綺麗にばっちり決まります。

コンデンサーの足にはクロスワイヤーの"スリーブ部分"を被せるか、熱収縮チューブを被せておくのもおすすめ。

Tips

コンデンサーの足に熱収縮チューブを被せる場合、内径は2mmのものがおすすめ。めっちゃ良い感じに被せられます。見た目も綺麗に整う。

コントロールスイッチを配線する

コントロールプレートを綺麗に配線したら、次はコントロールスイッチの配線。(ピックカバーから外しておくと作業しやすい)

上述の通り、スクワイヤー バレットシリーズ/ソニックシリーズのムスタングはフェンダーのムスタングと配線図が異なるため、配線をバラす前に写真を撮っておくとこの後の作業が楽になります。

さきほど撮影しておいた写真を参考にしつつ、ピックアップやホット線、コールド線を良い感じで配線。

Tips

熱収縮チューブでまとめられている配線がピックアップの配線、真ん中の白いクロスワイヤーがポットに繋ぐホット線(+)、黒いクロスワイヤーがポットに繋ぐコールド線(-)です。

おそらく、元々の配線は金属カバーの1か所にまとめて"コールド線"がはんだ付けされているかと思うのですが、コールド線が接続されている時点で"金属カバー部分"はすべてコールドになっているため、取り回しやすいようにコールド線はカバーにハンダづけしておきましょう。

無理にまとめてはんだ付けする必要はありません。

コントロールプレートとスイッチを配線で繋ぐ

ここまで来たら、コントロールプレートとコントロールスイッチ、ブリッジから伸びている"弦アース"の配線を繋ぐ。

ジャックもこのタイミングで配線しておくのがおすすめです。ジャックのホット線(白い線)はコンデンサーの下を"直線"に通すと綺麗にまとまりますよ。

コントロールスイッチから伸びている白い線(ホット)は、ボリュームポットの3番(画像一番奥の端子)に接続。黒い線(コールド)はボリュームポットの背面にはんだ付けしておきましょう。

最後に配線を整えたら、コントロールプレートとコントロールスイッチの配線は完了。圧倒的に見た目もよくなりました。

必要な場合は導電塗料を塗っておく

必要な場合は、ブリッジから伸びている弦アースを繋げる前に、キャビティ(ザグリ)に導電塗料を塗っておくのもおすすめ。

USA産スクワイヤー ムスタングは導電塗料が一部にのみ塗られていたので、一度紙ヤスリで馴らしてから綺麗に塗りなおしました。導電塗料を塗る場合はアースラグを使用して、導電塗料とポットを繋ぎ、しっかりアースを落としておくこともお忘れなくです。

ギターに導電塗料を塗る方法についてはレスポールジュニアの記事でがっつり触れているので、こちらもぜひ参考に。

スクワイヤー ムスタングは配線を整えれば音が明瞭になる

配線を整える前
配線を整えた後

スクワイヤー ムスタングの配線を整える前と整えた後を見比べてみるとこんな感じ。

配線を整える前
配線を整えた後

ポットやコンデンサーを交換して綺麗にはんだ付けし、配線を整えたおかげで電気信号の無駄なロスがなくなり、元々パワフルな音質は輪郭が立ってより明瞭になったかなと。

今回はすべて余りもののパーツを使用したため、単線/撚り線ごちゃまぜ&ALPHAとCTSポットのハイブリッドになりましたが、ピックアップの高さや弦高、ナット溝も調整したため、かなり満足の仕上がりです。

スクワイヤー ムスタング(ソニック/バレット)は廉価で買いやすいギターですが、簡単なカスタムで音質はグッとよくなるので、自分で触ってみようかな?って人はお試しあれ。何かしらの参考になれば。

Mustangカスタム

Posted by douitai