シリーズ接続できるテレキャスターの配線を綺麗にした

シリーズ接続のテレキャスター 配線を綺麗にする方法

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混沌と化しやすいシリーズ接続の配線。

今回はトーンポットをスイッチポットに変更し、トーンノブを引っ張るor押し込む動作でシリーズ接続/パラレル接続を切り替えられるようにカスタムしたテレキャスターの配線を綺麗に整えたので、ダダっとシェア。

テレキャスターをシリーズ接続してハムバッカー的な音が出せるようになるカスタムについて興味がある人は、ポップギターズが公開してくれている記事が超絶分かりやすいのでぜひ参考にしてみてほしいのですが、テレキャスターをシリーズ接続で配線するデメリットは配線がカオスになりがちなこと。

僕も混沌と化した配線をずっと放置していたのですが、やっと綺麗にできた。

シリーズ接続できるテレキャスターの配線を綺麗にする方法とHowTo

綺麗に整える前の配線。

テレキャスターのシリーズ接続配線とは、トーンポットにスイッチポット(プルスイッチ)を採用することで、スイッチがオフの時はいつも通りのテレキャスのミックス。ノブを引っ張り、スイッチをオンにすることでリア/フロントピックアップをシリーズ接続し、ハムバッカー的な音が出るようになるカスタムです。

整備されていないアース線
スイッチポットの配線

このテレキャスは、配線が面倒くさくてそのままスイッチポットを増設したため、アース線は3本もはんだづけされていて、配線も綺麗に取りまわしていないため、纏まりがなくてぐちゃぐちゃ。

いくつかのステップに分けて、僕がシリーズ接続テレキャスターを綺麗に配線した方法をおさらいしていこうかと思うので、配線に悩んでいる人は参考にどうぞ。

Step1:すべての配線を取り外す

まずはStep1。テレキャスターのすべての配線を取り外す。

コントロールスイッチ、ボリュームポット、トーンポット(スイッチポット)の配線をすべて取っていきましょう。先にコントロールスイッチの配線を取り外すと、ポット周りにアクセスしやすくなります。

Step2:アース線を整える

ポットにはんだ付けするアース線は1本にした。

僕のようにアース線がまとまっておらず、各キャビティから個別にポットにはんだ付けしていた場合は、このタイミングで整える。

僕の例だと、ピックアップキャビティのアースを一旦コントロールキャビティにまとめ、そこから1本のアース線でポットにはんだ付けするように配線を変更しました。

#Tips
必須ではないですが、アースラグにも導電塗料を塗っておくと、より効率よく導通できるのでおすすめ。導電塗料がラグの接地面にある隙間を埋めてくれて効率もよくなります。

Step3:ポットやスイッチの端子を綺麗にする

アース線を整えたら、お次はスイッチの端子やポットを綺麗に整える。はんだ吸い取り線はんだ吸い取り器フラックス(H-722)を上手く活用し、綺麗にお掃除です。

Step4:綺麗に配線を整えてはんだ付けする

スイッチやポットを綺麗にしたら、いよいよはんだ付け。僕はいつもボリュームポットのコールドのはんだ付けから始めるのですが、よくある端子を折り曲げる方法じゃなくて、撚り線をはんだ付けするスタイル。(僕はギブソン系は単線、フェンダー系は撚り線を使ってます)

まずはじめに、ポットの1番端子(画像の一番奥)に撚り線を通し、ポットの背中に半田付けしましょう。

ポップギターズさんが公開してくれている配線図を参考に配線を整えたら、順番にはんだ付け。配線の取り回しについては上記画像を参考にしてもらえれば…と思いますが、僕はなるべく直線的に配線するように意識しました。

真上から見てみるとこんな感じ。コントロールスイッチ → ボリュームポットの端子の配線や、ボリュームポット → トーンポットの配線を見てもらうと分かる通り、なるべく直線的に配線。

今回は実験的にコントロールスイッチの端子の接続は、ボリュームポットの端子から繋がるように"1本のクロスワイヤー"で接続してみましたが、この方法だと途中から被覆が剥き出しになるため、導電塗料を塗っている場合は個別に配線したほうが安定するかも。

※キャビティに導電塗料を塗っている場合、剥き出しの裸線だと接触して出力が不安定になる可能性があります。僕は後から熱収縮チューブで保護した。

最後にピックアップのホット線をはんだ付けし、コールド線や導電塗料のアース線をポットにはんだ付け。僕はポットアースラグにはんだ付けしていますが、このパーツは特に必要無いかも。

最後に綺麗に整えて終わり

すべてのはんだ付けが終わったら、最後に配線を綺麗に整えて終わり。

整える前
整えた後

配線を綺麗に整える前と後では、配線の無駄がなくなり、かなりすっきりしたかなと。特に導電塗料を塗っているギターの配線で意識したいのは導電塗料とホット線が接触しないようにすること。

少しでも導電塗料と接触する可能性のあるホット線は、熱収縮チューブで保護したり、取り回しを変えてみるといいかもです。

テレキャスターの配線
通常のテレキャス
シリーズ接続 テレキャスターの配線
シリーズ接続のテレキャス

参考までに、通常のテレキャスターの配線とシリーズ接続テレキャスターの配線を比較してみるとこんな感じ。もう全然違いますね。圧倒的配線量。

僕のようにテレキャスターをスイッチでシリーズ接続に切り替えるようにカスタムしている人は配線もカオスになりがちだと思うので…なにかしらの参考になれば!

Telecasterカスタム

Posted by douitai